育て方

ニンニク栽培に気をつけたい病害虫

ニンニク栽培に気をつけたい病害虫

ニンニクは、味わい深く、料理のアクセントとしても用いられる人気の高い野菜です。また、ニンニクは病気に強い野菜でもありますが、初心者が育てる場合には、育てやすい種類や品種を選ぶように心がけましょう。

また、病気に強いとはいえ、全く病気にかからないというわけではありません。ニンニクがかかりやすい病気についての予備知識を得ておき、万が一病気にかかった場合にはどうしたらよいのか、対策を講じておきましょう。

この記事では、ニンニクがかかりやすい病害虫について紹介します。これからニンニクの栽培にチャレンジするという方は、ぜひ参考にして下さい。

また、ニンニクの育て方の流れについては、下記のページでご紹介していますので、参考にしてみてください。

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害虫

ニンニクを栽培するときには、次の害虫に注意しましょう。

ニンニクは、病気には強いですが、香味として使われるほかの野菜に比べて害虫の被害に遭いやすい野菜です。

次の項目では、ニンニク栽培に気をつけない害虫についての紹介と、対策、発生時期について紹介しています。

アブラムシ

アブラムシは、あらゆる植物や野菜につきやすい害虫で、大変小さく緑色から黒色をしています。特にネギなどの野菜につくことが多く、葉の裏側に住みつき、栄養分を吸い取って植物や野菜を枯らせてしまいます。

また、繁殖力が強く、集団で行動しますので、見つけた時には手遅れになってしまうこともあります。アブラムシは、ウイルスを媒介源もありますのでこまめに観察しておき、見つけた時には早めに対処しましょう

発生時期

アブラムシに特に注意が必要なのは4月から11月になり、特に4月から6月頃と9月から11月頃に注意が必要です。

対策

アブラムシを除去するには、ガムテープを直接貼り付けて駆除します。また、霧吹きに水を入れて吹きかけるだけでも駆除できます。

霧吹きの力が弱く、水圧だけで駆除できなかった時は、水に牛乳を少し含ませてアブラムシに吹きかけると、牛乳が膜を張り息ができなくなり簡単に駆除できますので、薬剤を散布する必要がありません。ただし、牛乳を吹きかけたときは腐敗を防ぐために、水をかけて洗い流してください。

葉ダニ

葉ダニは体長0.5mmほどの小さな害虫です。葉ダニは、どんな野菜や観葉植物にも発生することがありますが、ニンニク栽培の際にも注意が必要です。

葉ダニの被害に遭うと、葉の表面に小さな白い斑点が現れ、徐々に斑点同士がつながりあい、かすれ傷に似た模様が現れ始めます。

また葉ダニは、蜘蛛のように糸を吐く性質があります。そのため、ニンニクの葉の周辺にクモの巣のようなものが付いている時には、葉ダニの被害を疑いましょう。

葉ダニは、葉から栄養分を吸収しますので、ニンニクの成長が悪くなり、悪化すると枯れてしまいます。

発生時期

葉ダニは、どこにでも発生しやすく、一年中注意が必要です。そのため、ニンニクを栽培している間は、常に注意が必要です。

特に葉が生い茂っている場所や、乾燥している場所を好みますので、雨が当たらない場所で栽培をしていたり、雨が降らない時期が続いている時は、葉ダニが発生しやすくなりますので注意しましょう。

対策

葉ダニを防ぐには、雑草が生い茂らないようにすることです。また、乾燥を防ぐために周りに藁を敷くのも効果的です。

プランターでニンニクを栽培する場合には、雨のあたる場所で育ててあげましょう。ただし、その場合には泥のはね返りに注意が必要です。

薬剤を使いたくないときは、ガムテープなどを使って、直接葉ダニに貼り付けて行きしましょう。また、トウガラシを浸けた水を吹きかけても取り除くことが可能です。

イモグサレセンチュウ

イモグサレセンチュウは、ニンニクやジャガイモなどの野菜のほか、アイリスなどの球根で育てる観葉植物に発生しやすい害虫です。

また、イモグサレセンチュウが住み着いた種イモを植えると、そこから繁殖を続け、ほかの株にも被害が広がっていき、土にも残ってしまいます。イモグサレセンチュウに寄生されてしまった場合は、発芽が極端に遅れたり、なかなか発芽しなくなります。

被害が進行すると葉が黄色く変色し、根が茶色く変色して葉が萎れてきます。一度被害に遭と、完全に除去することが難しくなりますので注意しましょう。

イモグサレセンチュウは、ニンニクの中に入り込みますので、無事に収穫できたと思っていても、貯蔵しているうちに徐々に変色しはじめ、最終的には腐って食べられなくなってしまいます。

対策

イモグサレセンチュウの被害を防ぐには、あらかじめ種芋を消毒しておくか、イモグサレセンチュウに寄生されていない種芋を植えて栽培するしかありません。

また、収穫したニンニクに寄生していた場合は、すぐに土に薬剤をまいて消毒をしましょう。あらかじめ土に薬剤をまいておくことで、イモグサレセンチュウの侵入を防ぐことが可能です。

ニンニクがかかりやすい病気

ニンニクの栽培には、病害虫を防ぐために予備知識が必要です。ニンニク栽培に注意したい病気については、次のものになります。

さび病

さび病は、特に4月から5月9月から10月ごろに注意が必要です。気温が24℃以上と高くなる時期には発生しません。

さび病の被害に遭うと、葉の表面に黄色がかった茶色の斑点が現れます。始めは斑点の数も大きさも小さいので、気づきにくいですが、対処が遅れると被害が葉全体に広がり、枯れてしまいますので注意しましょう。

斑点の色は、黒色から茶色、黄色がかった茶色や白色など種類があります。斑点は少し盛り上がった形をしており、葉の裏側に房状の模様が現れるという特徴を持っています。

さび病は、斑点から胞子を飛ばして被害を拡大させます。そのため、さび病の症状が現れている葉は、すぐに取り除かなければいけません

そのまま放置しておくと、ほかのニンニクもさび病に感染してしまいますので、こまめに観察し、小さな斑点が一つでも現れた時は、すぐに感染した葉を取り除いてください。

対策

さび病を防ぐには、また症状が軽いうちに感染した葉を取り除くことで被害をすることができます。取り除いた葉は、そのままにしておくと胞子が飛んで、健康なニンニクに感染してしまうことがありますので、取り除いた後はすぐに処分して下さい。

また、ニンニクを育てている場所の近くに浅葱などを植えておくと、さび病の被害の感染源になる場合があります。さび病を防ぐには肥料の与えすぎ日照不足に注意しましょう。また、水はけが悪くなっても感染しやすくなります

春腐れ病

春腐れ病は、名前からもわかるように春に発生しやすい病気です。一度春腐れ病に感染してしまうと、取り除くしか方法がありません。そのため、春腐れ病の症状や対策方法を覚えておき、なるべく早く対処しましょう。

春腐れ病に感染すると、葉の先端が細く柳の輪のような形になります。春腐れ病の症状は、まだ葉が2枚から3枚ほどの頃から現れはじめますので、ニンニクを栽培し始めたころから注意が必要です。病気が進行すると、葉脈に沿って病斑が現れ、徐々に葉先に向かって被害が進行していきます。

また、春腐れ病に感染すると根が腐って溶けてしまいます。最終的には種イモも腐ってしまいますので、なるべく早く取り除きましょう。春腐れ病は、湿度が高い場所を好みますので、雨が降った後などは病気が進行しやすくなってしまいます。

対策

春腐れ病は細菌性の病気ですので、水はけが悪くなると感染しやすくなります。水分が多い場所へ場所へと移動していくため、放っておくとどんどん被害が広がってしまいます。

また、茎や葉などに傷が付いているとそこから感染することもあり、感染したものは薬剤をまいても効果がなく、取り除く以外治療の方法がありません。そのため、ニンニクを栽培する前に、水はけのよい土を用意しておき、窒素は控えめに与えてください。

また、感染したニンニクを処分しても、細菌が土の中に残っていますので、土を消毒する必要があります。プランターで育てる場合は、土ごと取り換えてください。

モザイク病

モザイク病は、特に3月から11月に注意が必要です。モザイク病の原因は、ウイルスによるものです。また、アブラムシなど虫を介して感染することもあります

モザイク病は、ニンニク以外の野菜にも感染しやすく、感染すると葉や茎、花にも濃淡の異なる斑点が現れ始めます。そのまま放置すると徐々に病斑が全体へと広がっていき、最終的に枯れてしまいます。

ウイルスが原因ですので、一度感染してしまうとなかなか治療することができませんので、あらかじめモザイク病にかからないよう注意する必要があります。

対策

モザイク病を防ぐには、細菌が飛来するのを防ぐため、ビニールやトンネルを造ってその中で育てると良いでしょう。また、使用するはさみなどは、必ず消毒してから使用しましょう。

そのほか、ニンニクの苗の周りに防風ネットを施しても、モザイク病を防ぐことができます。モザイク病はウイルスが原因の病気ですので、薬剤も効き目がなく、取り除くしかなくなります。そのため、モザイク病にかからないよう前もって予防策を講じておきましょう。

ニンニクがかかりやすい病害虫について覚えてしっかり下準備しよう

いかがでしたか。今回はニンニクがかかりやすい病害虫について紹介しました。ニンニクは、パスタやカレー、煮物など様々な料理に使える便利な野菜です。

また、血圧を正常に戻したり免疫力を高めるためにも役立つ健康にもよい野菜です。ニンニクはかかりやすい病害虫について覚えておき、ニンニクを健康においしく育てて、料理に活用しましょう。