育て方

にんにくの育て方!種まきや収穫方法・栽培時期について

ニンニクの育て方!種まきや収穫方法・栽培時期について

疲労回復、滋養強壮の効果があるとされているニンニク。近年の調査では青森県、香川県、北海道が国内生産量のトップ3です。その中でも生産量の約7割を占めるのが青森県。

小さなスペースでも育てられるニンニクは初心者にとっても育てやすい香味野菜。球以外にも花茎や幼葉も調理することができる万能な野菜です。

今回は、ニンニクの育て方についてご紹介します。

ニンニクの育成条件と栽培時期

ニンニクの育成条件と栽培時期

 

ニンニクの育成条件
  • 日当たり:日なた
  • 生育適温:10~22℃
  • 用途:地植え・プランター
  • 土壌酸度:5.5~6.5pH
  • 耐寒性:やや強い
  • 耐暑性:やや弱い
  • 耐陰性:やや強い
  • 草丈:20~40㎝
  • 連作障害:可能なら1年以上あける

※ニンニクは、保水性と排水性に優れた土壌、日当たり、冷涼な気候を好みます。

ニンニクの種類

ニンニクの種類

約40種類以上あるといわれているニンニク。

日本は南北に長く北と南の温度差があるため、温かい地方に適した「暖地種」、寒い地方に適した「寒地種」に分けられています。

お住まいの地域が北海道や東北地方の場合は寒地種、また、関東地方より西の場合は暖地種を選ぶとよいでしょう。

寒地種(白ニンニク)

寒地種の代表といえば、市場で最も多く出回っている「ホワイト6片」。鱗片が5~6個と調理しやすいのが特徴です。

暖地種(早生ニンニク)

寒地種よりも味や香りが柔らかいのが特徴の早生ニンニク。平戸ニンニク、島ニンニク、大島赤丸ニンニクなど多くの種類が存在します。12個の鱗片が特徴です。

ニンニクの種まき(種球)

ニンニクは9~10月が種まきの適期です。

夏頃になると、園芸店やホームセンターなどでニンニクの鱗片の販売が始まりますので購入しましょう。記述の通り、暖地種と寒地種がありますので注意してください。

購入するときは、形がきれいで大きさのあるものを選びましょう。球で販売されている場合は、自分で一片ずつ分けておきましょう。鱗片の薄皮はついたままでも問題ありません。

あまりにも小さなものや、病気にかかっているものは予め取り除いておきましょう。

ニンニクの土作り

ニンニクの土作り

ニンニクはプランターでも地植えでも栽培が可能です。

土壌酸度は5.5~6.5pH。酸性土壌を嫌い、排水性に富み、肥沃な土を好みます。

プランターの場合

プランター栽培をするなら、用土は市販の培養土を利用すると便利です。

ニンニクを育てるためには、15㎝くらいの深さ、株間は10~15㎝が必要です。60㎝幅の標準的なプランターがあれば充分ですが、少ない数を育てるなら、小さなプランターや鉢を利用して育てることもできます。

プランターや鉢を利用するときは、植え付け後にまし土をするので、最初に入れる用土は6割程度に抑えておきましょう。

地植えの場合

地植えの場合の手順は以下の通りです。

  • 種球を植える2週間前によく耕し、苦土石灰を施し酸度調整をする
  • 1週間前に堆肥、化成肥料を適量施す
  • 排水性を良くするために、畝(高さ10㎝・幅40~80㎝)をつくる
  • 雑草抑制のためにマルチを張る

ニンニクの植え付け

ニンニクの植え付け

ニンニクの植え付けで気を付けることは、植え付け時の気温です。

25度以上になると発芽しなくなりますので、9~10月の適期がきても気温が高い場合は注意しましょう。また反対に気温が低下してから植え付けをしても、種球が成長する期間が短いためにきちんと育たない場合もありますので、適期を見極めることが大事です。

種球が細くとがっている方を上にして、プランターや畑に植えていきましょう。

プランターの場合は株間10~15㎝確保し、種球の上から用土を約5㎝足して、2~3センチのウォータースペースを作り、発芽するまでの間は半日陰になるような場所に置くのがポイントです。

地植えの場合も、株間は同じく10~15㎝。土を上からかぶせたら優しく手で押さえる程度にします。

いずれの場合も、うまく発芽させるために深植えは厳禁です。植え付け後はたっぷりと水を与えましょう

ニンニクの栽培管理

追肥

肥沃な土を好むニンニクの肥料やりは2回。鶏ふん、またはぼかし肥を使いましょう。

1回目は植え付け後1か月後、2回目は2月上旬から3月中旬です。追肥は株間に施し、同時に株元に土寄せをしておきましょう。特に1回目の追肥は、春先の成長に関係してくるので、しっかりと与えることが重要です。

プランター栽培の追肥は、芽が成長しだす春ごろから、水やり時に液体肥料を薄めたものを1週間に1回の割合で与えましょう。

芽かき

1つの株から芽が2本出ている場合は、元気な方だけを残すようにしましょう。

同時に2本抜けてしまわないように、芽かきは慎重におこないましょう。

トウの摘み取り

春になり花の咲く茎(トウ)が出てきたら、発見次第すぐに摘み取りましょう。そのままにしておくと、ニンニクに必要な栄養分がトウに吸い取れることから、生長に影響を及ぼします。

この時摘み取った花芽は調理して食べることも可能です。「ニンニクの芽」と言われているのはこの部分です。

ニンニクの水やり

ニンニクの水やり

ニンニクはジメジメした土を嫌うため、乾燥気味に育てるのが基本です。

発芽するまでの約2週間は土が乾燥しないように水やりを行いますが、発芽後は土が乾燥しているのを確認してから水やりをおこなってください。注意すべき点は冬の水やりです。

気温の低い冬場であっても、天気の良い日が7日間以上続く場合はしっかりと水を与えましょう。冬場の水やりをきちんと行うことが春の成長へとつながります。

ニンニクに発生しやすい病害虫

ニンニクは一般的な他の作物に比べると病害虫が少ないとされていますが、同じネギ属のネギと比べると病害虫にかかりやすい傾向にあります。

寒地種ニンニクに出やすい「赤さび病」、水はけの悪さや肥料過多が原因となる「春腐病」、害虫ではアザミウマなどに注意が必要です。

特に病気に関しては、気温が温かくなる5月以降に症状が出てくるのが一般的ですが、寒い時期の2~3月の間に予防策として農薬を使用すると、ニンニクを病気から守ることができます。

ニンニクの収穫

ニンニクの収穫

秋に種球を植えたニンニクの収穫は春にやってきます。冷涼地では6月下旬~7月暖地では5月下旬~6月が収穫の目安です。葉先が40~50パーセント枯れて黄色くなってきたら、収穫の時期と考えましょう。

収穫の適期よりも前に葉が黄色くなった時は、病気にかかっている可能性がありますので、球は大きくなっていなくても収穫してしまいましょう。

収穫時に気を付けることは、天気の良い日が続き、土が乾燥している状態でおこなうこと。土の中が湿っている状態で球を引き抜くと、傷んでしまうことがあります。

手で株を上に引っ張って収穫しますが、簡単に抜けないときは根が成長途中の可能性がありますので、少し時間をおいてから再びチャレンジしてみましょう。

収穫したニンニクが、一片一片形が整っているようであれば、良品質と判断してよいでしょう。反対に、一片ずつに大きさに違いがあり、球の中の片の数が統一されていない場合は育成過程に問題があったと考えられます。

おわりに

ニンニクの育て方のポイントは以下の通りです。

  • 育てる気候に合わせて寒地種と暖地種から品種を選ぶ
  • 苦土石灰で酸度調整を行い、黒マルチを利用する
  • 追肥はしっかりと行う(特に1回目の追肥は重要)
  • 乾燥気味に育てるのが基本、冬の水やりが重要(特にプランター栽培は乾燥しやすい)

病害虫にかかりにくく、連作障害も少ないニンニクは長期保存ができますので、たくさん作ってストックしておくと重宝しますよ。さっそくチャレンジしてみましょう。