育て方

ニンニク栽培に必要な土づくり!連作や肥料について

ニンニク栽培に必要な土づくり!連作や肥料について

ニンニクは、料理のアクセントにもなり、健康にもよい野菜です。ニンニクは病害虫にも強い野菜で、食べると免疫力を高めることができ、病気を防ぐこともできます。

そこで今回は、ニンニクを上手に作るために、ニンニク栽培に必要な土づくりについて紹介します。

元肥や堆肥の違いについてと、ニンニク栽培に必要になる肥料の種類についても紹介していますので、これからニンニク栽培にチャレンジしようという方は、ぜひ参考にして下さい。

また、ニンニクの育て方の流れについては、下記のページでご紹介していますので、参考にしてみてください。

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元肥と堆肥の違い

元肥と堆肥の違い

元肥と堆肥は、ほとんど同じ意味で使われます。しかし、二つの違いについてご存知でしょうか。元肥と堆肥の違いについては、肥料であるかどうかです。

堆肥は、肥料ではありません。堆肥とは、昆虫や微生物を呼び寄せ、土を耕し、土をふかふかにするために用いるものです。また元肥とは、植え付けを行う前に蒔いておく肥料のことを言います。

元肥には、さまざまな種類や方法があり、米ぬかを使用したものや腐葉土、油かす、骨粉を使用して、寒い時期に与える寒肥や花が咲き終わった後に与えるお礼肥、新芽が育つ前に与える芽出し肥などがあります。

肥料について

それでは次に、肥料について説明しましょう。ニンニクにはどんな肥料が必要なのか、それぞれの特徴についても紹介しています。肥料は、ホームセンターや園芸店で購入できるものばかりですので、これから紹介する肥料を参考に、ニンニク栽培に適した肥料を選んでください。

窒素

窒素は、野菜や植物を大きく成長させるために用います。ただし、あまり与えすぎると大きくなり過ぎて、全体的に弱々しく育つことがあるため、病気にかかりやすくなり害虫の被害にも遭いやすくなりますので、与える量には注意が必要です。

リン酸

リン酸は、別名花肥、または実肥とも呼ばれ、その名前からもわかるように花を育てるために用いられる肥料です。ほかの野菜にも多く用いられ、ニンニク栽培にも用いられます。

カリウム

カリウムは、根を育てるために用いられます。根の生長を促進するために用いられることが多く、ほかに「根肥」と呼ばれることもあります。

堆肥の種類

「堆肥」と一口に言っても、いろいろな種類に分かれています。

堆肥には、動物性のものと植物性のものとがあり、それぞれ原料が違います。市販されているものの中でも、種類が分かれていますので、それぞれの特徴を知り適切な種類の堆肥を選びましょう。

動物性の堆肥

動物性の堆肥には、牛糞が用いられているものや、鶏糞が用いられているもの、馬糞が用いられているものなどがあります。

土を柔らかくするために、微生物を取り出せるために用いられますが、動物の排泄物を用いていることから、ニオイがするのが難点です。

また、中に病原菌が入っていた場合には、野菜の生育に悪影響を与えることがありますので、植え付けを行う前に石灰で消毒しておく必要があります。次に紹介するのはそれぞれの特徴についてと、使い方についてです。

牛糞

牛糞は、牛の排せつ物におがくずなどを混ぜ、数カ月程度の時間をかけてゆっくりと発酵、熟成された肥料のことを言います。

市販のものは、効果が緩やかですが中に窒素リン酸などが含まれており、効き目が穏やかでにおいが少ないという特徴があり、使いやすいよう工夫がされています。

鶏糞

鶏糞は鶏の排せつ物を使用したものです。鶏の糞を高温で乾燥させたもので、市販のものは、中に窒素リン酸カリウムのほかカルシウムマンガン石灰が含まれています。

鶏糞は、効果が早いのが特徴ですが、タイミングや容量を間違えると肥料焼けを起こし、ニンニクの根を傷めてしまうことがありますので注意が必要です。

馬糞

馬糞は、牛糞と同じく馬の糞に藁やおがくずなどを混ぜて、発酵熟成させたものを言います。一般的にあまり使われることがありませんが、北海道ではよく用いられる肥料で、植物の繊維が多く含まれているため通気性がよく保水性にも優れています

馬糞を混ぜておくと、ふわふわのやわらかい土に仕上げられ、においもほとんどないので、ベランダで家庭菜園を行う場合にもおすすめです。

植物性の堆肥

次に紹介するのは植物性の堆肥です。木や植物の葉、川などを用いて微生物を呼び寄せ、土を柔らかくするために用います。植物性の堆肥は保水性が高く通気性にも優れているため、花を育てる際にも用いられます。

ただし、植物性の堆肥は作る途中で発酵させる必要があり、この発酵がしっかり行われていないと、中に病原菌や害虫の卵が残っていることがありますので、なるべく市販のものを用いましょう。

落ち葉堆肥

落ち葉堆肥とは、腐葉土のことです。主に広葉樹の葉が用いられ、それに米ぬかを加えて発酵させたもののことを言います。

腐葉土は、あまり肥料としての効果がなく、微生物を呼び寄せて保水性や通気性を確保し、土を耕すために用いられます。落ち葉堆肥は、身近なものが用いられているため、手作りされる方もいらっしゃいます。

バーク堆肥

バーク堆肥は、米ぬかに木の皮を細かく砕いたものを混ぜ、長い時間をかけて発酵熟成させたもののことを言います。

窒素やリン酸、カリウムが含まれていますが、肥料としての効果が少なく、保水性や通気性を高めるために用いられます。

また、プランターで野菜や植物を栽培する際にも用いられることがあり、固まった土を再生させる時にも使われます。

ニンニク栽培に必要な土とは

ニンニク栽培に必要な土とは

ニンニク栽培をするときには、10日から2週間前には土の準備をしておきましょう。ニンニクの土づくりに必要な堆肥は次のものになります。

初めてニンニク栽培にチャレンジしようという方は、ぜひ参考にしてみてください。

完熟堆肥

ニンニク栽培には「完熟堆肥」が適しています。これは、しっかりと発酵させた堆肥のことを言いますが、発酵が未熟な堆肥を用いると土の中で発酵が始まってしまい、二酸化炭素やアンモニアガスを発生させます。

二酸化炭素やアンモニアガスが発生すると根や種芋を傷つけてしまうことがあり、成長が悪くなってしまいますので注意しましょう。

緩効性堆肥

「緩効性堆肥」は化成肥料の種類の一つで、完熟堆肥だけでは不十分な場合に用います。

化成肥料には効き目が緩やかなものと即効性のものがあり、ニンニク栽培には効き目が緩やかな緩効性堆肥が適しています。

苦土石灰

ニンニクを栽培するときには、土をあらかじめ中和させておく必要があります。ニンニクを栽培するときは、あらかじめ苦土石灰を混ぜ込んでおき、土を中和させることで成長を促します。

赤玉土

「赤球土」は、野菜の栽培にも観葉植物を育てる際にも使えるため、大変便利です。例えばニンニクをプランターで育てる場合にも用います。

赤球土は、火山灰からできており、降り積もった火山灰から取り出した赤土を、粒状にしたもののことを言います。赤球土は小粒のものから大粒のものまであり、市販でも購入することが可能です。

保水性や排水性に優れ、肥料を長く土の中にとどめておくことができるため、ニンニク栽培にも適しています。市販のものは袋の裏側にphが記載されていますので、参考にしてください。

黒土

「黒土」とは、赤球土と同じく火山灰から造られた黒色の土のことを言います。野菜の栽培に多く用いられている土ですが、水はけが良くないので黒土を用いる場合には、腐葉土や赤球土を混ぜ合わせて使用する必要があります。

また、肥料としての効果は薄く、リン酸を吸収するという特徴を持っているため、栽培するにあたってリン酸が必要になる植物の栽培には不向きです。

ニンニクを地植えにする場合

ニンニクを地植えするときには、10日から2週間前までに土をつくっておきましょう。土を作るにはあらかじめ石灰を混ぜ込んでおき、よく耕します。また、その中に堆肥や肥料を混ぜ合わせておくとよいでしょう。

地植えにするときには土を20~30cmほどの深さに掘り返し、その中に堆肥や化成肥料を混ぜ込みます。その後で石灰をよく混ぜ合わせ、水はけが良くなるよう畝をつくっておきましょう。

プランターで育てる場合

プランターで育てる場合も、基本的なことは地植えにする場合と同じです。プランターで育てるのであれば、ホームセンターや園芸店でも売られている野菜用の培養土でもかまいません。

ただし、それらの培養土の中にはphの調整がされていないものもありますので、必ず確認してから購入して下さい。phの調整がされていないものを購入した場合には、あらかじめ石灰を混ぜ合わせ、その中に腐葉土を加えておけば大丈夫です。

また、元肥が含まれていない場合は、先ほど紹介した中から適切な土を選んで混ぜ合わせてください。土をご自分で作るときには、赤球土、または黒土と腐葉土を7対3の割合で混ぜておくとよいでしょう。

おいしい野菜は土づくりから

いかがでしたか。今回はニンニク栽培に必要な土づくりについて紹介しました。

野菜をおいしく作るには、まず栄養を補給するための土が重要なポイントです。ニンニクにはどんな肥料が必要なのかを覚えておき、健康でおいしいニンニクを作りましょう。