中華料理などでしばしば目にするにんにくの芽。にんにくのような香りとシャキシャキとした歯ごたえのおいしい野菜ですよね。
ビタミンB1の吸収を促進し疲労回復効果があるにんにくの成分として知られるアリシン、その元となる成分「アイリン」はにんにくの芽にも含まれています。その他にもカロテンや、含有量がにんにくよりも多いビタミンCやカルシウムなど、注目したい栄養成分の多いにんにくの芽は、家でも料理に取り入れたい野菜ですね。
そのにんにくの芽の保存方法のひとつ、冷凍保存についてご紹介します。
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にんにくの芽の冷凍保存の手順
そのうち使おうと冷蔵庫に入れておいたにんにくの芽、張りがなくなってしまったことはありませんか。
新鮮なうちに冷凍保存しておくと、いつでもすぐに使えて便利ですよ。
冷凍保存する時には、生のまま冷凍する方法と茹でてから冷凍する方法、長いままで冷凍し使うときには解凍してから切って使う方法と使用する形状、長さに切ってから冷凍する方法、があります。
根元は固く食べにくい場合が多いので、固い部分は切りとってください。
1.生のまま冷凍する場合
- 洗ったにんにくの芽の水気をとります。
- 長いまま、あるいは調理に使いやすい形状(斜め切りなど)、長さに切り、ジッパー袋などに入れて中の空気を抜いて密閉し、冷凍します。
2.茹でてから冷凍する場合
- 熱湯でさっと茹でます。つぼみの部分は10秒位、茎は1分程度です。
- 氷水など冷たい水にとり、急冷してからざるにあげて水を切ります。
- キッチンペーパーなどで水分を拭きとってから、使いやすい長さに切ってジッパー袋などに入れて密封し、冷凍します。
冷たい水で一気に冷やすことで、鮮やかな色のままで保存できます。
にんにくの芽の解凍手順

冷凍したにんにくの芽は、そのまま調理することもできますが、炒め物などの場合は水分が出てしまい、せっかくのシャキシャキ感がなくなってしまいがちです。
炒める場合は、常温に少しの間おいておくか、または電子レンジで少し解凍してから調理した方が良いでしょう。
茹でてサラダにしたり、煮る場合はそのままでも調理できます。
おすすめの料理
1.にんにくの芽と牛肉のオイスター炒め
- 細切りにした牛肉に塩、コショウ、酒、片栗粉、ごま油をまぶしておきます。
- にんにくの芽を炒め、塩をふったら取り出しておきます。
- 牛肉をほぐしながら炒めたらにんにくの芽を戻し、オイスターソースを加えて合わせ、味を調節します。
2.にんにくの芽といかの炒め物
- いかの表面に包丁で切り込みを入れ、食べやすくしておきます。
- しょうがとにんにくのみじん切りをごま油で炒め、いかとにんにくの芽を入れてさっと炒めます。
- 鶏がらスープの素と水、酒、塩を加えて、煮立ったら水溶き片栗粉でとろみをつけます。
※牛肉の代わりに、豚肉と炒めてもおいしく、おすすめです。
3.にんにくの芽の中華サラダ
- 斜め切りにしたにんにくの芽は熱湯でゆでるか、ラップをかけて電子レンジで加熱します。
- 酢、しょうゆ、ごま油、ラー油を合わせて中華とレッシングを作ります。市販の中華ドレッシングも手軽でおすすめです。
- 細切りのハム、千切りのキュウリ、ザーサイ、くらげなど、お好みの具材とにんにくの芽をドレッシングで和え、いりごまを振ります。
おわりに
にんにくの芽は、にんにくと同様にビタミン類やカルシウムなど、栄養成分豊富な健康野菜です。栄養成分の含有量はにんにくと比べると少ないように思えますが、一回の食事で食べられる量はにんにくよりも多いですよね。
スーパーなどで手軽な価格のにんにくの芽を見つけたら、ぜひ冷凍保存してみてはいかがでしょう。あと一品、というときにも下ごしらえがすんだ冷凍のにんにくの芽はとても便利ですよ。