育て方

ニンニクの育て方〜プランターでの育て方を紹介!

ニンニクの育て方〜プランターでの育て方を紹介!

和洋中問わずどんなジャンルの料理でも活躍する香味野菜の王様といえば、やはりニンニク。独特の香りもさることながら、疲労回復や風邪の予防など健康面でもさまざまな効能を持ちます

そして栽培対象としてみた場合のニンニクはどうかというと、管理が楽で育てやすい家庭菜園向けの植物でもあります。病害虫にも強く、収穫してからも保存がきき、かつプランターで十分育てられますので気軽にチャレンジしてみてはいかがでしょう。

ニンニクの育成条件と栽培時期

ニンニクの栽培時期

ニンニクの育成条件と栽培時期
ニンニクの育成条件
  • 日当り:日なた
  • 土壌酸度:弱酸性~中性

ニンニクの栽培環境作り

ニンニクは湿度が多すぎる状態を嫌います。そこでプランター栽培においては水はけを良くするための工夫として、鉢底石を敷いて置くようにしましょう。素焼きの鉢ならば石を敷く前に鉢底網も敷いておいたほうが良いでしょう。プランターは横長タイプなら長さ60cmのもの、植木鉢なら10号(直径30cm)以上のものが適しています。

栽培用の土については市販の園芸用土で問題ありません。鉢底石の上からプランターの8分目くらいまで入れておきます。もし畑の土を流用する場合は植え付け1月前くらいには堆肥を混ぜ込んで馴染ませておき、さらに土壌酸度の調整として石灰散布も必要となります。なおニンニクの栽培に適した土壌酸度はpH6.0前後となります。

肥料については市販の土ならば最初から混ざっているものも多いので、その場合はそのままでOKです。
肥料が必要な場合は用土10ℓあたりに化成肥料10g~20gを植え付けの1週間前には混ぜ込んでおきましょう

ニンニクの品種と球根の入手方法

ニンニクの品種と球根の入手方法

ニンニクはユリ科の植物です。ユリ科の植物は球根から育てますので、植え付け前に園芸店などで種球(たねきゅう)を買い求めていただくことになります。

種球を購入する前に知っておいていただきたいのが、ニンニクには寒冷地向けの品種と暖地向けの品種があるということです。極力、お住まいの地域の気候にあった品種を選ぶようにしましょう

寒冷地向け

  • 福地ホワイト6片:青森発祥で、国産ニンニクでは最も流通量が多い。粒の大きさと色の白さが特徴。
  • 富良野:主に北海道で栽培されます。ホワイト6片とは違い赤紫色のりん片が特徴。

暖地向け

  • 上海早生:九州や四国地方で栽培される割合が多い品種。りん片の数は12個になりますが、その分ひと粒あたりの大きさはやや控えめ。
  • 平戸:暖地向けの中でもとりわけ大きく育つ大球種で、ひと球100g~150gにもなります。生育も旺盛で育てやすい品種です。

種球選びのポイント

種球選びのポイント

種球を選ぶときは以下のポイントに留意してください。

  • 極力大きなものを選ぶ。
  • 病斑と思われるものがある種球は避ける。その他、黒い斑点があるものも避ける。
  • キズがついていないものを選ぶ。
  • カサカサに乾燥しておらず、内部に張りが感じられるものを選ぶ。

種球の良し悪しは収穫に直結する大事な要素です。できるだけ健康な、状態のいいものを入手しましょう

植え付けのポイント

植え付けの時期は9月上旬~11月上旬で地域によって異なりますが、大事なのは暑さが落ち着いてから植えつけることです。というのも、ニンニクは品種により25℃以上になると休眠(発芽しない)状態に入ってしまい、植えつけても土の中で腐ってしまうからです。

また、寒さには比較的強いのですが植え付けの時期が遅すぎると今度は生育期間が足りずに玉が肥ってくれない・・・ということになってしまいますので、遅すぎるのも考えもの。最高気温が安定して10℃台になった時期を見計らって植えつけましょう。

植え付け時は土を入れたプランターを用意したら、まず種球をりん片にバラします。球のまま植えつけないよう注意しましょう。なお、りん片にしたとき薄皮をむく必要はありません。

そしてバラバラにしたりん片の尖っているほうを上にして、10~15cm間隔で植えつけます。穴の深さは先端から土の表面まで4~5cmほど。60cmのプランターの場合、1列3株で2列植えにするとちょうど良いくらいです。ひと球が6個のりん片になる品種ならちょうど一個でプランター1つ分ということになりますね。収穫の時期に球の肥り具合を確かめるためにも複数株植えることをおすすめします。

植え付けが完了したら水を多めに与え、乾燥を避けるため半日陰の場所に置き発芽を待ちます。発芽時期の目安は植え付けから2週間程度となります

ニンニクの栽培管理

ニンニクの栽培管理

水やり

植え付け後、発芽するまでは土が乾燥したら水を与えるようにします。水のあげすぎで根腐りしてしまうケースもあるので、土の表面が湿っているうちは水やりは控えましょう。

発芽した後は冬に入りますが、冬はニンニクの成長も止まるためそれほど多くの水を必要としません。しかし乾燥させすぎると春になってからの成長が悪くなりますので、土の表面が乾いたら2日くらいの間をあけて水を与えるようにします。

この時、朝夕の冷え込む時期に水を与えると凍ってしまい根がダメージを受ける可能性があります。水やりは極力晴れた日の日中が良いでしょう。

春以降は土の表面が乾いたら多めに水を与えるようにしますが、雨に当たる場所においている場合は春の長雨で過湿状態にならないよう注意も必要です

追肥(おいごえ)

ニンニクの栽培においては追肥は2回、ボカシ肥(有機質を発酵させて作った肥料)や液体肥料を与えることになります。

時期は1回目が植え付けの1ヵ月後、2回目が2月中旬~3月上旬頃となります。量はプランターひとつ当たり10~15g程度を株と株の間に撒き、その後土の表面をほぐす感じで軽く混ぜ込みます(中耕)。

わき芽かき

基本的にはりん片ひとつから芽は1本のみ生えるのですが、まれに芽が2本以上生えてくることがあります。この場合、蓄える養分を集中させるためひと株につき芽は1本になるようかきとってしまいましょう。

残すのは育ちの良いほうで、かきとる際は残すほうの株が地表に出てこないよう根元を押さえます。その状態でわき芽のほうを外すようにしてかきとってください。

花芽摘み

春を過ぎて5月頃になると、のびてきた葉の中心部から花芽が膨らみ始めます。これを放置してしまうと地中の球の肥りが悪くなってしまうので、花を咲かせる前に摘み取ることが重要です。

目安としては花芽の高さが上の方にある葉の高さと同じくらいになった時期に摘んでしまいます。手で折り取っても、ハサミで切ってもかまいません。なお、切り取った花芽は炒め物などにするとおいしくいただけます

ニンニクの収穫時期と収穫方法

ニンニクの収穫時期と収穫方法

収穫は暖地であれば5月中旬あたりから、寒冷地なら5月下旬あたりから可能となります。目安となるのは地表の葉の状態。葉が黄色くなって枯れはじめたあたりが収穫の時期とされています。可能であれば晴れが続いた日の日中を選んで収穫すると良いでしょう。

収穫する際は根元を盛って引き抜いたら、土のついている一番外側の皮をはがしてみましょう。十分に球が肥っていたら他の株も収穫適期ということになります。

保管方法

株ごと引き抜いたニンニクは土を落とし、ヒゲ上の根も切って風通しの良い場所に5日ほど吊るして乾燥させると、そのまま保存できるようになります。

その際茎をまとめて縛るのもいいですし、茎同士を三つ編みのようにして束ねていくのも良いでしょう。雨の当たらないところに吊るしておけば常温で長期間保存できます

ニンニクがかかりやすい病気

ニンニクがかかりやすい病気

モザイク病

症状:葉の緑色が濃淡を生じて縮れたようになり、成長の勢いが弱くなる病気です。収穫期が近くなると症状が消え、枯死にまで至るようなことはありませんが球の最終的な大きさには響いてきます。

原因と対策:アブラムシやダニが媒介するウイルスが原因なのでそれらの虫がつかないよう、ネットや不織布で覆って対策し、発生したら薬剤で防除することがひとつ。また種となるりん片自体が感染していた場合は防ぎようがありませんが、上記の通り成長過程で症状は消えますので諦めず最後まで栽培しましょう(ニンニクのような栄養繁殖性植物の場合、全ての株が何らかのウイルスを保有しているのが普通)。

ニンニクを狙う害虫

アブラムシ

様々な植物で見られる害虫の常連、アブラムシにとってはニンニクも例外ではありません。葉の汁を吸い取って成長の勢いを止めてしまうのはいつもどおり。寒い時期はともかく、ニンニクの生育期間の最終盤は春になるため収穫直前にやられてしまわないよう良く見張っておきましょう。

対策

発生してしまった場合は見つけ次第テープ類で捕殺するのが定番。発生自体を抑制したい場合は寒冷紗やネットなどで保護するようにします。酢や牛乳をスプレーすることで駆除できるという報告もありますが、 最も確実なのは薬剤を使って駆除することです。

おわりに

ご存知かもしれませんが、スーパーなどに流通しているのは収穫後に乾燥させたニンニクです

しかし自分で栽培すれば、掘り起こした直後の新鮮なニンニクを味わうことが出来るわけですがこれが非常に美味なのだとか・・・素揚げやホイル焼きなどでその実力を発揮するそうです。

様々な活用方法があり、栄養面にも優れ、しかも簡単に育てられる。それがニンニクというわけですね。注意するのは食後の匂いケアくらい・・・?といったところでしょうか。